訳あって数年前に購入したMacbook Proを売ることを決めた。
売ると決まれば、Macbook内の整理をスタート。
いらないファイルを削除し、必要なファイルは外付けハードディスクに保存していく。
すべてのファイル整理がおわったところで、お次はアプリケーションの削除だ。
これまでにお世話になったアプリたちをどんどん削除していく。
アプリケーションの削除が完了すると、いよいよディスククリーニングの工程に入る。
電源を落として、、「cmd+R」を押し続ける。
すると、Macの起動音がなり、通常起動のときとは違う画面が立ち上がった。
これがリカバリーモードというらしい。
そこで、ディスクユーティリティというプリインストールされたアプリを使って、これまでメインで使ってきたSSDの中身を完全に消去した。
256GBの中身がかなり圧迫されていたが、それが一気になくなったのだ。
そして、次の予定があったので、一旦PCを閉じた。
それが、今回のやっかいなトラブルを招くとは、このときは全く予想できなかった。
リカバリーモードでのトラブル:OSがない!?
リカバリーモードでディスクユーティリティを使って、SSDの中身をきれいサッパリにしたことはさきほども書いたとおりである。
しかし、ここで重要なミスをおかしていた。
OSを再インストールしていなかったのである。
リカバリーモードで起動すると、最初にOSを再インストールする選択肢とディスクユーティリティの選択肢と、あと2つくらいの選択肢が用意されている。
今回は、まず最初にディスクユーティリティでSSDをきれいにしてから、OSをインストールするつもりだった。
しかし、別件の用事があったので「OSインストールはあとでできるはず、大丈夫でしょ」と軽い気持ちでパソコンを閉じた。
そして、あとからPCを立ち上げてみると、「?」マークの描かれたフォルダがひとつ映し出され、アップルサポートのURLが載っているだけ。
アップルサポートの人は、この状況がどれだけ深刻なのか当然わかっているだろう。
しかし、OSが立ち上がらないパソコンは、もはやただの箱であり、そこにアップルサポートのURLが書いてあっても、パソコンからアクセスすることはできない。
なぜなら、ただの箱だから。
きっとこれはユーザーが全員スマートフォンでネット検索ができて、アップルサポートのURLにアクセスできる、という環境が前提なのだろう。
もっと親切さを出すのなら、アップルサポートの電話番号も書いておくべきだ。
さて、これからどうするかを考えた。
とりあえず、一旦Macbookを強制終了させ、もう一度「cmd+R」を同時に押した状態で起動を待つ。
すると、起動音がなり、地球儀のマークが登場した。
「choose network」という文字が表示され、どのWi-Fiネットワークにつなげればよいのかを求められた。
そこで、自宅のWi-Fiネットワークを指定し、なにかよくわからない通信が始まった。
これでなんとかなるはずだ。
祈るほかない。
しかし、一度その願いは潰えるのである。
ダウンロードに失敗しました
リカバリーモードでOSの入っていないMacを立ち上げ、地球儀の絵が表示されて、Wi-Fiネットワークを指定し、なにかのプロセスが始まったことまでは確認した。
そして待つこと15分。
「ダウンロードに失敗してしまいました」のようなニュアンスの文章が表示される。
こまった。
これで解決できないと困る。
その後色々とリカバリーモードのトラブルについて調べてみたものの、欲しい答えは見つからなかった。
もやもやしたままの状態だったが、一旦その場を離れ、時間をおいて静かに対策を考えてみるのも一つの手だ。
そう思い、Macを閉じた。
もう一回同じ方法で試したら、すんなりと解決
今回のトラブルのオチである。
時間を2時間ほどおき、もう一回「cmd+R」キーを押しながらリカバリーモードでMacを起動し、Wi-Fiネットワークを指定してデータがダウンロードされるのを待った。
すると、さっきとは違う表示が画面に出現。
なんとその画面には「Mac OSの再インストール」の文字が!
よっしゃあああああ
これで解決したも同然だ。
OSを再インストールし、無事にMacを工場出荷状態に戻すことができた。
おそらく最初に試したときは、自宅のWi-Fiが混み合っていたのか、通信環境があまりよろしくなかったのだろう。
時間を置くだけで解決する問題もあるということを今回勉強することができた。