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ノートPC ThinkPadのメモリを8GBから24GBに増設したときの備忘録

新品のThinkpad E15 Gen2を楽天市場でオーダー

少し前から楽天市場でお気に入り登録していたThinkpadの在庫の動きに気づいたのは、2021年5月の中旬頃。

2021/5/30から、これまで在庫ゼロだったAMDのCPUを搭載したThinkpad E15 Gen2が楽天市場のレノボショップで発売されるらしい。

ということで、楽天市場で商品ページを閲覧し、

・AMD Ryzen5 4500U(6コア)が搭載されていること

・メモリ8GB

・SSD256GB

・価格が66,960円(69,960円-3,000円のクーポン)

という情報をゲットし、購入を検討。

これだけの性能を7万円以下で購入できるのはコスパが高いし、なによりいまは公式のレノボショップでもAMDのCPU搭載品は在庫がなく貴重だったことを踏まえて購入を決意した。

更にこのときからやってみたかったことがひとつ。

それはメモリの増強である。

メモリ8GBが標準装備されているが、Thinkpad E15 Gen2の公式の製品仕様書を見ると、メモリスロットの空きが一つある。

https://www.lenovo.com/jp/ja/static/catalog/nb-2020-e15_web_1110

さらに、取り扱える最大のメモリ数は24GBという記載も見つけた。

これはつまり、後付けで16GBのメモリモジュールを搭載することができることを意味している。

メモリを8GBから24GBにする意義は大きい。

動画編集ソフトなどメモリとCPU, グラフィックの負荷が高い作業では、メモリが大きいだけで快適にサクサク作業が進む。

以前から自分自身でWindows ノートPCのメモリ増設作業にはトライしてみたかったので、今回トライしてみることにした。

まずは、メモリモジュール選びからスタート。

メモリモジュールはCFD D4N3200CM-16GRに決定

色々と悩み抜いた結果、後付けで購入するメモリモジュールは16GBにして、8+16=24GB(最大)を目指す方針に決めた。

16GBのメモリモジュールをネットで探してみる。

すると、どうやら1万円以下で16GBのメモリモジュールが買えることがわかった。

Macなどのメモリをカスタマイズするには相当な上乗せ価格が必要になる。

Macで16GBのメモリ増設なら確実に2万円以上は取られてしまう

かたや、その費用がわずか1万円以内で済むのは、WindowsノートPCの最大の利点といってもいいかもしれない。

価格ドットコムなどのサイトで色々と調べて見た結果、CFDというメーカーのD4N3200CM-16GRという16GBメモリモジュールを購入することにした。

購入店舗は、ビックカメラ

個人的にビックカメラのポイントも溜まっていたこともあり、最終的になんと8,000円台で16GBのメモリモジュールを購入することができた。

ものすごく満足感が高い。

注文を入れてから3日で届いたところもいいところだ。

↓届いたメモリモジュールがこちら↓

↓パッケージの裏面はこちら↓

大きさがわかりやすいように、メモリモジュールのとなりにボールペンを添えてみた。

メモリモジュールのサイズ感が少しでも伝わってもらえれば嬉しく思う。

メモリモジュールの増設改造、開始

まずは現状把握

まずは現状を把握するために、システムを開いてメモリの認識状況を確認する。

たしかにメモリ8GBを認識していることを確認できた。

リチウムイオンバッテリーの電源を落とす

メモリを交換する前に、Windows10の設定画面からセーフモードに入り、リチウムイオンバッテリーの電源を落としていく。

なぜメモリ交換の前にバッテリーの電源を落とす必要があるかというと、バッテリーは静電気に非常に弱く、中身の半導体チップ(メモリ)が壊れてしまう可能性が高いため、あらかじめバッテリーの電源を落として静電気の発生を予防することが大切だからだ。

ThinkpadでBIOS画面を立ち上げる方法

まず、内蔵リチウムイオンバッテリーの電源を落とすために、スタートボタンもしくはWindowsマークのキーを押す。

すると、下の画面が現れるので、歯車アイコンをクリックして、設定画面を立ち上げる。

「更新とセキュリティ」をクリック

「回復」をクリックし、

PCの起動をカスタマイズするという見出しの「今すぐ再起動」をクリック。


すると下のような青い画面が立ち上がるので、

「詳細オプション」をクリックする。


「UEFIファームウェアの設定」をクリックする。

「再起動」ボタンが出てくるので、それをクリックする。

内蔵リチウムイオンバッテリーのシャットダウン方法

PCが再起動すると、Windows10ではなく、下のようなThinkpad専用のBIOS画面が立ち上がる。

Setupメニューから「Config」をクリックする。

さらに「Config」の中から「Power」をクリックする。

「Disable Built-in Battery」という項目があるのでクリックする。

Setup COnfirmationというウィンドウが出てきて、システムの電源を落とすけれど本当に大丈夫?と聞いてくれるので、「Yes」をクリックする。

これで完全に内蔵バッテリーの電源を落とすことができた。

Thinkpadの裏面カバーを開ける

これからいよいよThinkpadの心臓部である裏面カバーを開けていく。

まず、ドライバーを使ってカバーの8つのネジをゆるめていく。

ネジを回している最中に、本体から「カチッ、カチッ」という音がなったものの、大きな問題はなかった。

次にボディの隙間にギターピックを入れて、カバーと本体を引きはがしていく。

これが今回もっとも大変な作業だった。

このときに使ったのが、下の画像のギターピックである。

ギターピックの良いところは、先端が細くなめらかになっているところ。

なめらかなおかげで、Thinkpadの樹脂ボディに傷が入るのを防いでくれる。

そして先端が細いので、カバーと本体の小さな溝に滑り込ませることができる。

ピックを溝にさしこみ、四隅をなぞるように、少しずつカバーと本体とのあいだに隙間を開けていく。

このとき「バキバキッ」と音がするのでかなり心配になったので、作業台の近くを見渡すと、小さな黒い樹脂の破片が落ちていた。

これはThinkpadのカバーと本体の隙間から出てきたものだ。

工場で組み立てられたThinkPadは、きっと、かなり強力にカバーと本体を接続しているので、開けるときにはちょっとした破片が出てしまうのだろう。

作業していたときは内心ドキドキしたが、作業完了後、ちゃんとカバーを取り付けることができたので安心してほしい。

カバーを開けてみるとこんな感じだ。

メモリモジュールを差し込む

メモリモジュールを差し込む場所を探していく。

中央の銀色の蓋(メモリカバー)がかぶせてあるところが、メモリモジュールのようだ。

爪でメモリカバーのはしを掴み、カバーを上に引き上げる。

この作業の前に念の為、部屋の壁をタッチして、静電気を逃しておくのが大事だ。

メモリカバーを開けてみるとこんな感じだ。

拡大してみると、最初から接続されているメモリとメモリの空きスロットが一つあることがわかる。

ここに購入したメモリモジュールを差し込んでいく。

16GBのメモリモジュールを無事に差し込むことができた。

ポイントは「カチッ」と音がするまでしっかり押し込むことだ。

これで目的の作業は完了。

メモリカバーを再度取り付け、裏面カバーをはめて、ネジ止めしていく。

電源を入れ、メモリが認証されていることを確認する。

裏面カバーの取り付けが完了したら、PCの電源を入れ、追加したメモリモジュールがちゃんと認識されているかを確認する。

すると、メモリ(実装RAM)の箇所が24GB(23.2GB使用可能)となっていることがわかる。

これで無事にメモリ増設作業を達成することができた!

まとめ

今回はThinkpad E15 Gen2というノートPCのメモリ増設作業を行った。

初めてのセルフ・メモリ増設作業となったが、大きな問題なく作業を終えることができ、大変よかった。

裏面カバーと本体を引き剥がすのがなにより重労働だったので、もし今後実施される方はご注意願いたい。

ドライバーとギターピックはお忘れなく。